流行性耳下腺炎
原因
原因となる病原体は「ムンプスウイルス」で、2~3週間の潜伏期間を経て発症します。 このウイルスはくしゃみ、せきなどの時に出る飛沫物(つばき)や手などの接触によって、人から人へと感染していきます。
症状
耳の下からあごにかけて腫れ上がり、痛くなることが多く、「おたふくかぜ」とも呼ばれています。また、発熱や頭痛を伴うことも多くあります。
合併症
千人に一人くらいの割合で、難聴が起こるとされています。その多くは片側の高度難聴で、治すことが難しいのが現状です。他には髄膜炎や、思春期以降の男女が感染すると睾丸炎、卵巣炎を起こすこともあり、まれに不妊の原因になります。また、女性では妊娠13週までの妊婦が感染すると、その25%が自然流産を起こすとされています。
検査
「おたふくかぜ」以外にも耳下腺が腫れる病気があるので、血液検査で確実に診断することが望まれます。
治療
特効薬はないので、痛みや発熱の症状を押さえる治療のみとなります。
登園・登校について
耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまでお家で安静が必要です。