逆流性食道炎
逆流性食道炎
症状
逆流性食道炎は逆流した胃酸が食道の粘膜を荒らすために起こる病気です。
- 胸やけ
- すっぱいものがこみ上げる
- 食べ物を飲み込むときにつかえる
- 食べ過ぎた時や脂っこいものを食べたときに不快感がある
- のどのイガイガが続き咳がよく出る
- 声がかすれる
原因
胃酸が逆流する原因は大きく分けると3つの原因が考えれらます。
- 食道と胃のつなぎ目の部分にある下部食道括約筋(胃から食道への逆流を防ぐ働きをしている筋肉)が老化などにより機能低下を起こす
- 胃酸の過剰な分泌
- 腹圧の上昇
検査
ノドのファイバースコープ
胃カメラ(必要な場合は消化器内科を紹介させていただきます。)
治療
治療は薬物療法が中心になります。
- 胃酸の分泌を抑える薬
- 食道の運動機能を改善する薬
- 食道粘膜を保護する薬
- 胃酸を中和する薬
主にこの4種類があります。
日常生活での注意点
過食、早食いは控えましょう。
アルコール、たばこ、コーヒー、香辛料、カフェインなどの刺激になるもの、また高脂肪食は控えましょう。
食べた後でできれば2時間は起きたままでいて30分は横にならないようにしましょう。
前かがみの姿勢を避けましょう。
重いものなどを持ち上げないようにしましょう。
寝るときはクッションなどを使い、お腹から頭にかけて高くしましょう。
就寝時は左側を下にして寝るようにしましょう。
運動を取り入れて肥満解消に努めましょう。
ベルトや下着などでお腹を強く締め付け過ぎないようにしましょう。
便通を整えましょう。
予後
治療を開始すると通常は3日ぐらいから効き始めて1~2週間で改善することが多いです。
食道粘膜の炎症が良くなるには約8週間かかるといわれています。
一時的に症状が改善しても再発することが多いので長期間、薬を飲み続ける必要になることもあります。