2021/11/16
こんにちは。もう11月なんですね。暑がりな私もさすがに肌寒く感じます。
皆さまは秋を満喫されているでしょうか。
去る10月30日、31日、日本皮膚科学会 西部支部学術大会をオンラインで聴講しました。学会自体は南国宮崎県で開催されましたが、遠いし、、、コロナ太りでスーツ着れない?し、、、ということで、二日間部屋に籠もって聴いていました。
二日間盛りだくさんの学会でしたが、中でも印象に残ったのは、文化講演「医者と僧侶 二足のわらじ〜生老病死に直面して思うこと〜」という栗田正弘先生のご講演でした。栗田先生は、お寺の跡継ぎの身でしたが、思うところがあって医師を志し医師として働いていました。日夜患者さんの診療にあたっている中で、人の生老病死に直面するうちに仏教の大事さを痛感し、仏教を学び、現在はお寺の住職を勤めながら内科医としても診療されているそうです。医学と仏教の両方の立場から、生老病死を見つめ、より立体的に奥行きや深さをもって人間や人生を理解されている。そう感じました。
お父さまの老いや死に向き合い、栗田先生が苦しみ、救われていく過程や、がんの患者さんとのやり取りでの様々な気付きは、深く考えずにいられませんでした。
ご講演をされていにる栗田先生ご自身が、仏さまのような優しさでご講演されていて、PC画面越しで聴いていても、あたたかい気持ちになりました。
「月愛三昧」ーがつあいざんまいーという言葉も初めて聞きました。
お釈迦様は、月が静かに私たちを照らすように、患者さんの側に座り、何も言わずじっと悩みを聞いて癒やしていかれたそうです。
西部は、この栗田先生の文化講演を聴くために参加したんだと思いました。
また、西部では、アレルギーのエキスパートのほむほむ先生(堀向健太先生)、大好きな広島大学の田中先生、神奈川県立こども医療センター女神馬場直子先生、ダンディ長崎大学の室田先生、みてゼロ/触ってゼロ/かゆみゼロ/TARCゼロ(600以下)/を知らない人はいない有名な大阪はびきの医療センターの片岡先生、くそイケメソ九大皮膚科の中原先生と、アトピー大家のそうそうたる先生方のご講演を聴けました。「アトピーざんまい」まとめるにしても量が大変なので、クリニックでの実際のご診察で大家から学んだことを患者さんにお伝えしていきたいです。かと言って後に待っていらっしゃる患者さんを無視して熱心に話し過ぎてしまうと心理的距離が近すぎて嫌がる方も多くいらっしゃると思うので、、、なるべくサラっと、お待たせしないように気をつけて診察します。
ほむほむ先生のご講演は初めてお聴きしたので、ちょっと感動。
保湿剤を
エモリエント:皮脂膜の役割のみ。
と
モイスチャライザー:皮脂膜と角層の保湿成分を足したもの。
に分けて考える必要があるんですね。
では。
お互いに感染対策をしながら、クリニックでもお会いできますように。
今回も拙いブログを読んで下さり、ありがとうございましたm(_ _)m