2021/08/19
こんにちは。
お盆には梅雨の再来のような長い雨が続きますね。皆さま体調を崩されていないでしょうか。
私はおかげさまで元気に過ごしております。変わったことと言えばデルタ株に怯えて墓参りさえ行かず、自宅に引きこもり、体重が増えたぐらいですかね、、、苦笑
お盆に入る前の8月4日に、名古屋クレストンホテルで開催された尾張皮膚疾患懇話会に参加させていただきました。同門の先輩である すまいる皮フ科クリニック 院長の鈴木有彦先生が座長をされると聞きつけ、オンラインと現地のハイブリッドな会でしたがコッソリ現地に行き、藤田医科大学 ばんたね病院 総合アレルギー科 教授の矢上晶子先生から「皮膚科医が知っておきたい皮膚アレルギートピック2021」というご講演を拝聴しました。
矢上先生はアレルギーの大家ですが、わたしたちにも分かりやすく紐解いてご講演して頂けるので大好きな先生のお一人です。
蕁麻疹や接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎につき今回も幅広く教えて頂きました。
お話の中で印象に残ったのは「皮膚からアレルギーが始まる」「湿疹がアレルギーを引き起こす現場である」というご表現でした。皮膚に湿疹(肌荒れ、皮膚炎)かあると、そこからアレルゲン(花粉やハウスダストや小麦や卵などの自分以外のもの)が入り、実際には害がないハズなのに敵だと間違えてしまい、攻撃(アレルギー反応)してしまうと理解しました。
速やかに湿疹という皮膚の炎症を消火し、皮膚を健やかな状態に戻すことは、アレルギーの芽を摘むことに繋がるそうです。
痒くなくなったからステロイド外用薬を塗らなくなる方もいらっしゃいますが、やはり、触ってツルツルしっとり+痒くない健康な皮膚を取り戻すまで(本当なツルツルになってからもすぐにやめずにしばらくは)ステロイド外用薬を適切に塗るようにお願いすべきである、と改めて教えていただきました。
トピックとして印象に残ったのは、フリースタイルリブレ(14日間貼りっぱなしの血糖測定機器)によるカブレは、接着テープに含まれるIBOA(isobornyl acrylate)が原因と考えられているそうです。
(海外ではIBOAフリー製剤が出ているそうです。)
またプラスチック製眼鏡のつるにカブレが起きる人がいて、そのカブレの原因は染料のソルベントオレンジ60という物資だそうです。
などなど、、、トピックも教えて頂きました。
盛りだくさんのご講演でたくさん勉強できました。そして先輩方にも久しぶりにお会いできてホッとしました。
私も少しずつ勉強を続け、来院して下さる患者さんの御診察に生かせますように。
長雨もデルタ株もとても心配ですが、とみよし皮膚科クリニックでは、感染対策をしてお待たせしないよう適切な診察を心がけて参ります。
皆さまもどうかご安全に。